西光寺阿弥陀堂


建立時代は詳びらかではないが、伝えられるところによれば、北条時宗公が霊夢に感じ、公の守護仏である阿弥陀如来を祀るために正平年間(1370年頃)建立されたものと伝えられている。

 阿弥陀堂創立当時は茅葺きの宝形造りで三間四面の堂であった。太いけやきの丸柱、その上部に木鼻、台輪、組物は、唐様の桟唐手法で正面には唐様の戸が古い藁座に取りつけてある。

 内部は奥の正面中央に一間を内陳として須弥檀があり、阿弥陀如来が安置されている。

 同時に指定された棟札11枚は天文24年から文化15年(1818年)にわたり、地方史の資料として貴重である。