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馬場平のジャンガラ

馬場平のジャンガラ
馬場平に伝わるジャンガラ念仏の唄と踊りは、何時の時代から行われたか明らかでないが、いわき市三和町上市萱から馬場平地蔵様に伝わって、馬場平のジャンガラ念仏と呼ばれている。

 地蔵様の祭りの日、一年に三回あって、七月は天道念仏と言って、土用の丑の日に太陽を念じ、害虫を追い払って地蔵様でジャンガラ念仏の唄と踊りを奉納して家内安全を祈願する。八月は新盆と言って13・14日新盆の家を廻ってジャンガラ念仏と踊りを奉納して、新盆の供養をする。8月23日はお地蔵様の日で、地蔵堂に早くから乗りこんで、盛大な祭典とジャンガラ念仏の唄と踊りが奉納される。また、集落内の会合の時やあるいは、時期、場所等も適宜に定めてにぎやかに奉納されることもある。

 ジャンガラ念仏の行われている馬場平地蔵尊は、安産の地蔵様で、古い太鼓の内側に天保十三年寅年七月吉日とあるが、それ以前から地蔵尊が祀られていたものと思われる。いわき市三和町上市にも地蔵尊があり、馬場平が姉で、上市は妹で、上市へ分家したと伝えられている。ジャンガラ念仏が妹の上市の地蔵尊で奉納されていたので、姉の馬場平の地蔵尊にも伝わったものだと言われている。今でも昔からの念仏道と言われる道が、上市から馬場平に通じている。